ことりの想い

児童発達支援ことりは生活環境やニーズによって、二つのクラスを設けています。
それぞれのクラスによってプログラムやスケジュールが異なります。


午前クラス(ひよこクラス)
主に、まだ幼稚園や保育所に通われていない【未就園児さん】が対象です。
保護者と離れて過ごす経験をし、定期的に通園しながら一定の生活リズム習慣を付けていきます。
お友達や保育者と過ごす時間を大切にする中で、他者と関わる楽しさやきまりを守る事の大切さを学び、集団の一員である事を意識するきっかけを作ります。
また、食事や排泄、衣服の着脱と言った身辺自立の支援も行います。
外の世界に触れる、一番はじめの練習場所になってほしいと思っています。
時間を掛けてことりが安心できる場所である事を知り、心を開ける少人数の療育の中で様々な経験を学び、次の集団へのステップになれば良いと考えています。


午後クラス(すずめクラス)
主に、幼稚園やこども園などに通われている【就園児さん】が対象です。
休日の利用ではなく、幼稚園降園後の安心できる遊び場としての役割を提供していきます。
憩いの場として通いながら、苦手な事を遊びの中で一緒に練習したり、長所を更に伸ばしたり…。
しりとり・おにごっこと言った、少し複雑なルールのゲームも楽しんで経験を重ねてほしいと考えています。
自尊心を育みながら、小学校に向けての生活も視野に入れた時間を過ごします。

 


また、児童発達支援ことりでは、以下の点を大切にしながら日々の療育に取り組んでいきます。


◎小集団での療育
原則、両クラス共に定員を5名前後に設定しています。
小集団での療育を行う事で、お友だち同士の距離が近くなり、また、職員もお子様に目を配りやすく、落ち着いた環境で、手厚い支援を提供します。
未就園児は、母子分離を丁寧に行い、また、幼稚園・保育所といった次の大きな集団へ向けたステップを意識し、
就園児は、幼稚園での出来事の聞き取りなど、子どもの言葉や想いに密に寄り添い、心を開いて安心できる場所だと認識できるように努めていきたいと思います。
苦手な部分の克服・強化には、よりお子さんとの繊細な関わりが必要になってきますので、
然るべきタイミングで援助ができるよう、小集団での療育を大切にしていきたいと考えています。


◎季節・自然と触れ合う経験
絵本や戸外遊びの時間などを通じて自然に触れ合う機会を多く作りたいと考えています。
動植物との触れ合いは、小さなものを慈しむ力や扱いの加減を覚え、豊かな心を育みます。
季節の変化や生き物の大切さを療育の中で伝えていきたいと思っています。


◎好きな事・特技、長所を見つける
保護者のニーズに応え、お子さんの困り感を解消する、身辺自立・作業訓練・社会適応訓練と言った能力の向上は勿論ですが、
たくさんの経験を通じて好きな物を見つけたり、特技を増やしていく事に力を入れる事が出来ればと考えています。
図画工作・運動・音楽活動・社会活動などのたくさんの経験の中から、その子の長所を見つけ出し、
本人や保護者に伝え、自尊心を高め、次の挑戦への意欲を引き出していく事ができたらと願っています。